1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

信用して貰えないのも仕方ないが

福島の二号機で核分裂が起こった可能性で騒いでいるが・・・有る意味当然の様に起こっている事象に過ぎない。

福島第一原発2号機、臨界か…ホウ酸水注入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111102-00000173-yom-sci

東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器内で核分裂した際に生じるキセノンと見られる放射性物質を極微量検出したと発表した。
キセノン133は半減期約5日、同135は半減期約9時間と非常に短いため、原子炉内で一時的に小規模な臨界が起きた可能性もあるとしている。東電の松本純一・原子力立地本部長代理は2日の記者会見で、「原子炉の冷却は進んでおり、大きな影響はない」と述べた。東電と政府は、原子炉を安定的に冷却する「冷温停止状態」の年内実現を目指しているが、今後慎重な判断を迫られそうだ。
東電は2日未明、中性子を吸収して核分裂を止めるホウ酸水を注入した。2号機の原子炉の温度や周辺の放射線量に大きな変化は認められていない。松本本部長代理は「核分裂反応が連鎖的に起きる再臨界が継続している状態ではない」としている。
原子炉に存在する中性子による核分裂が起きたか、あるいは2号機で注水を増やしたことで炉内の水温が低下し水の密度が増えたことによって、局所的な臨界が起きた可能性があるとしている。
2号機では、先月末から格納容器内のガスに含まれる放射性物質をフィルターで除去するシステムを稼働させており、キセノンは1日、このガスから検出された。検出濃度はキセノン133、キセノン135ともに1立方センチ当たり約10万分の1ベクレル。極微量のため、東電は再検査を日本原子力研究開発機構に依頼する。
1~3号機のなかで原子炉の冷却が遅れていた2号機は、9月14日から注水増を実施。同28日に冷温停止状態の条件である原子炉圧力容器の底部温度が100度を下回り、今月2日午前5時現在で76度と安定して低下傾向になっている。
◆臨界=核物質の反応が連続的に起こること。核燃料中のウランなどの原子核は、一定の割合で分裂を起こし、熱や中性子を出す。出てきた中性子が他のウラン原子核にあたると、そこで再び核分裂が起きる。原子力発電では中性子の発生の頻度や速度を制御して臨界状態を持続しているが、条件が整えば自然な状態でも臨界は起こる。



そもそもこの手の核分裂性物質は外部からの中性子供与による核分裂以外に、勝手に分裂してしまう「自発核分裂」と言う現象を持っている。
下記は代表的な核分裂性物質であり福島原発内部に存在する核種の自発核分裂収率というもので・・・
意味としては 1キログラムの当該物質が有った場合、1秒間に何回の核分裂が自発的に起きるか?と言うものである。
原発は通常ウラン235の連鎖反応核分裂によって運転されるが、連鎖反応が止まった状態では他の物質による核分裂の方が多いことが判る。

235U: 5.60 × 10-3 回/s-kg
238U: 6.93 回/s-kg
239Pu: 7.01 回/s-kg
240Pu: 489,000 回/s-kg

実際問題原子炉内部には10トン~100トン単位のウランが存在するわけで、しかも極端に収率が高いプルトニウム240ですらキログラム程度の蓄積があるのが常識である。
よって今回の事象については東電も自発核分裂であろうとの推定を発表している。

東電「臨界ではなかった」キセノン原因は自発核分裂
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111103-00000503-san-soci

東京電力は3日、福島第1原発2号機で検出された放射性キセノンについて、核分裂が連鎖的に起きる「臨界」によるものでなく、一定の割合で自然に起きる「自発核分裂」が原因と判断したと発表した。東電の松本純一原子力・立地本部長は「臨界ではなかったという評価はできた」と述べた。
東電は、2日に明らかになった微量のキセノン検出を受けて、日本原子力研究開発機構の分析も併せ、原子炉内で臨界が起きたかどうかを判断するための分析を続けていた。
東電や経済産業省原子力安全・保安院は、溶融した燃料で局所的に臨界が起きた恐れは否定できないとしていた。
松本氏は「(自発核分裂は)停止中に見られる原発でもみられる現象だ」とした。



しかしながら・・・この事故では発表が恣意的に隠された事が多々有るため・・・一般には「又か?」って反応が多そうだ(^^;。

よって今回の事象を少し掘り下げて考えて見ると。
報道では格納容器内のガス濃度として「1立方センチ当たり約10万分の1ベクレル」が観測されたとなっている。
すると格納容器の内容積をサプレッションチェンバ込みで凡そ12000立米と仮定すれば(出力の近い島根2号機を参考)、格納容器内のキセノン133は凡そ総量として

 1.0E-5 × 1.2E10 = 1.2E5 = 12万ベクレル  存在することになる。 E-5 は 指数です

放射能は一般式で表すと

 dn/dt = -λN

上式は 単位時間に崩壊する核種数は 崩壊定数 λ と そこに存在する核種数 N によるというまぁ当たり前の話。
崩壊定数 λは 非常に小さい数字なので 普通は 半減期 と言う時間に換算した値が用いられており

放射性核の個数が現在の数の 1/2 に減少するまでの時間 Tを半減期といい、
次式で与えられる。

    T= loge2/λ   λ=  loge2/T

今回計算にはキセノン133を考え、これの半減期が 5.247日 となっている。
とすると採取されたサンプルの採取時間における格納容器内のキセノン133の実核種数は

  N = 120000 × (5.247×24×60×60)/0.693 ≒ 7.85E10 個  → 785億個

コレがどんな意味を持つのか?を考えると、高校レベルの理科で習ったアボガドロ数 6.02E23 と言う数から考えると・・・非常に小さいことが判る。

実際問題としては、核分裂による収率を凡そ7%とし、更にこのキセノンの起源が過去の未臨界反応であると仮定した場合の補正を考慮しても
核反応が起きた数は 上記の計算結果の 1万倍を大幅に超える規模では無いと推定できる。

とすれば、1E14個の核分裂反応によるエネルギーを今度は考えてみる。

1個の核分裂反応により放出されるエネルギーは 200MeV = 3.2E-11 J(ジュール)   
   1カロリー = 4.187 ジュール

よって 1E14 × 3.2E-11 ≒ 3000ジュール

この程度のエネルギーが一度に放出されても・・・水温がピクリとも動かないのは明白です。

そして一方、炉内に30トンのウランが有ると仮定した場合、上記の自発核分裂収率から計算すれば 
炉内では最低でも 20万個/秒  の自発核分裂が起こっている事になる。
核分裂収率を先ほど 7% としたが、即ち炉内では 毎秒 14000個のキセノンが生み出されていると考えても良い。

放射能の性質は 「単位時間に壊れる核種数」 をベクレルとしている訳であるので、最初の計算による総量12万ベクレルというのは 毎秒壊れている数とも言い換えられる。

即ち 壊れる数と 生み出される数 に極端な差違が無い訳で(殆ど誤差みたいなもの)、結局東電の説明は妥当と考えても良い。

しかしながら・・・訂正につぐ訂正発表が続いたしなぁ・・・信用されないのもやむ無しか。

スポンサーサイト

【theme : 気になったニュース
【genre : ニュース

tag : 原子力発電所 放射性物質

⇒comment

Secret

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

レイニー

  • Author:レイニー
  • 何にでも興味を示し、面白いと思ったらトコトン嵌る凝り性なおっちゃんです。
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
フリーエリア
blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。