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単にお粗末ならええけど

放射線計測を有る意味生業としていたので・・・まぁ有り得る話とは思ったが・・・それでも変。

東京電力、放射能濃度データ訂正 「人的ミス」現実味
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000097-san-soci

東京電力は27日、福島第1原子力発電所2号機のタービン建屋の地下に漏れ出した水たまりの放射性物質(放射能)の濃度を通常の1千万倍と発表し、夜になって「数値は誤りだった」と撤回した。作業員の生命に関わる重要なデータにもかかわらず、訂正発表は2日連続で、武藤栄副社長は「大変お騒がせした。申し訳ない」と謝罪した。
この日昼過ぎ、東電は、26日に2号機の水たまりから採取したサンプルから、放射性物質の「ヨウ素134」が1立方センチメートル当たり29億ベクレル検出されたと発表した。ところが実際はヨウ素134ではなく、ヨウ素131やセシウム134などだった。
29億ベクレルという量は、通常の運転している原子炉内の水の1千万倍に当たる数値。技術担当者は、他の物質と比べてあまりに高い数値に首をかしげ、「再評価する必要があるかもしれない」などと説明したが、夕方になって会見した武藤副社長も、訂正の可能性には言及していなかった。
分析は、高い放射線量が計測され、被曝(ひばく)する作業員も出る危険な状況の建屋の中でサンプルを採り、隣の福島第2原発に持ち出して行っている。
東電によると、分析機器から出た結果をうのみにし、ヨウ素134と取り違えたという。放射線量の減り具合をもとに濃度を計算するが、ヨウ素134は半減期が53分間と短く、逆算した数値が極端に高くなった。ヨウ素131は半減期が8日間、セシウム134は約2年。
復旧を急がなければいけない混乱した状況での作業は時間的にも余裕がない。ただ、発表されたデータに現場では早くから疑いが持たれ、再評価するに至った。武藤副社長は緊急会見で、「計測器のデータを評価するときに、手順を抜かしてしまった」と経緯を説明した。極限状態で過酷な作業が続き、懸念されていた重大な人的ミス(ヒューマン・エラー)の発生が現実味を帯びてきたといえ、二重、三重のバックアップ態勢が求められる。


今回測定値の評価ミスと言うことなのだが、分析を如何に行ったのか?の手順を示すと。
現場で測定対象物をサンプリングする、この際には「何時何分」「どこの場所で」が必須である。
今回汚染水表面で1Sv/hと言う高線量率のサンプリングであるので・・・サンプルをそのまま測定するのは不可能である。
従って・・・測定できる状態まで「希釈」をする必要がある。
何故か?と言うと、用いるGe半導体検出器は微妙な測定を行う装置であるが故に測定できる範囲が決まっているのだ。
例えば子供の頃の理科の実験で使った「てんびん秤」これで数グラムの計測は行った経験が有ろうが、あの秤で1トンと言う重さは計測不能である。
それと同じ事で・・・計測可能な量に調整する必要がある、この辺データが間違っていたと言うのはサンプルの調整における計算間違いか?と思ってた。
実際東電のGe半導体検出器で液体を測定する場合には、特製の計測容器にて封入して行う訳で・・・確か500cc入り容器だった筈。
公表された数値の物件を500ccも入れたら・・・測定器は確実に「窒息する」。

訂正は核種の取り違えって案配だが・・・この取り違えと言うことに実は疑問がある。

間違われた核種は ヨウ素-134
この核種が出すガンマ線 主ピーク  847.03keV 95.4%  サブピーク 884.09keV 64.9%  サードピーク 1072.55keV  14.9%

取り違えたた核種が Co-56
この核種の出すガンマ線 主ピーク  846.77keV 99.94% サブピーク 1238.28keV 66.9% サードピーク 1037.84keV 14.17%

評価は主ピーク測定値で行うにしても、少なくとまともなプログラムならサードピークまでの測定結果で矛盾が生じていない事のチェックは行っている筈。

そう言った意味合いでサンプル計測において 884.09keV にピークが有ったのだろうか?。

さて計測が終わった時点で・・・結果は測定器に繋がっているPCにて評価定量される。
その際に、サンプル量・サンプル採取時刻等のパラメータを与えると・・・測定時点での放射能量を・・・サンプリング時刻における評価値に換算出力される。

今回サンプルは第一発電所採取、測定は第二発電所であるため・・・採取と測定との間に相当のタイムラグがある。
半減期が約53分と言う短半減期物質で有る以上・・・タイムラグが5時間も有れば測定値は50倍以上の補正数値になってしまっている。

有る意味測定者も??だった筈で・・・だったら1時間後に再測定すべきだった。


webでプルトニウムを測定してなかった!ってのに批判が多いが・・・現実には計ってる暇が無いのと現地には測定する方法すら無い。

基本的にプルトニウムはアルファ核種で放出するガンマ線は殆ど特性エックス線と変わらない。
この様なガンマ線を計測するには・・・バックグラウンドを極低レベルにしないとダメだが・・・現状の福島ではそれは望めない。
ではアルファ線を計ればええじゃ無いか?だが、単に測定しただけなら測定値がプルトニウム由来とは言えない。
アルファ線のスペクトル分析を行うには・・・プルトニウムの単分離が不可欠であり・・・時間が掛かる。

よって迅速にこれを行うには、ICP-MSと言う質量分析器による測定が必須であるが・・・こんなの現地には無い。
物知り顔で書いている人に・・・プルトニウム241はベータ線出すから?って訳判らん理屈をこねている人が居るが(笑)、
ベータ線の最大エネルギー分析を行うのは・・・結構大変なのと、他核種の混入は絶対に避けなければならない。
即ち上で難しいとしたガンマ線測定よりも困難な方法である。

プルトニウム測定なんて悠長な事を火事場でやってる暇は無い。
もっと重要な測定で現場はてんてこ舞いになっている。

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【genre : ニュース

tag : 原子力発電所 放射性物質

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