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潰せるトラブルは今の内に潰せ

やはりこういう形の報道になるんでしょうが・・・・寂しいものです。

再開したばかり、柏崎刈羽7号機もうトラブル…冷却系に異常・・・・読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000308-yom-soci

 東京電力は11日、起動試験中の柏崎刈羽原子力発電所7号機(新潟県柏崎市・刈羽村)で同日午前、炉内の水位が低下した際、温度が上がりすぎないよう水を注入する冷却系システムで二つのトラブルがあったと発表した。

 放射能漏れはなかった。東電が原因を調べている。

 発表によると、同日午前6時43分、注入する水をためている圧力抑制室(プール)の水位が通常より上がったため、水を抜く作業を行った。また、同53分には、冷却系システムの試験が終わり、止めようとしたが中央制御室での通常操作では停止できなくなった。このため、現場で手動で停止させた。

 7号機は9日、新潟県中越沖地震で運転停止してから1年10か月ぶりに運転再開し、試運転に相当する起動試験が始まったばかり。



まず普通の方の感覚なら・・・早速トラブルか!となるはずですが、今の状況は「本格運転前の試験中」と言うことを忘れてはいけない。
即ち人間がやることですから完璧などあり得ません、色々な細かい不都合が有って当然、この試験はその様な不都合を全部潰して、営業運転が万全に行われるための試験運転であると言うことです。
トラブルの内容は東電のプレスリリースが一番詳しい筈ですので・・・リンクを張っておきます。
下段は添付資料へのリンクです。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/09051101-j.html
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu09_j/images/090511a.pdf

まぁ中身を見れば些細な事象ですが一応何が起きたか、記事等で判りにくいことを説明しましょう。

まず、原子炉隔離時冷却系(RCIC)とは何かというと、原子炉に何か問題が生じて原子炉給水系統が遮断された場合、原子炉は空焚きになりかねません。
この様な事態に備えた非常用給水系統の一つで、高圧状態の原子炉に注入するために蒸気タービンポンプが使われています。
今回このポンプを起動したところ、圧力抑制室の水位が規定を越えたと言うのが最初のトラブルですね。
添付資料の4ページ目に当該系統図が有りますが、見ていただけたら判りますが、このポンプは主蒸気系からバイパスさせた蒸気でタービンを廻しポンプを駆動させますが、動力に使われた蒸気は水に戻り、圧力抑制室に送り込まれます。
一方ポンプへ供給される水源も同じ圧力抑制室の水であり、通常この様な試験の場合には原子炉へ直接送り込まず、その直前に設けられたテストライン経由で再び圧力抑制室に戻される筈です。
即ちこのポンプを試験起動すれば圧力抑制室の水位が上昇するのは当たり前で、普通リミットスイッチが入って自動的に水位調節系統が働く筈です。
従ってこのトラブルは名前の出た機器では無く他の機器が上手く働かなかったものと考えられます。
但しモニタは出来ていますから深刻な問題では有りません。
逆にこのポンプの起動に失敗したとか言う場合の方が非常に拙い事象であるでしょう。

上記水位の正常範囲への復帰後に当該ポンプを中央制御室から停止させようとしたところ、止まらなかったのが二番目のトラブルです。
このポンプは蒸気タービンが動力ですから・・・・恐らくは電動の入り口弁が閉まらなくなったのだと思われます。
この手の補機類は中央制御室からの制御の他に現場操作盤も設置されていますし、この様なトラブルは結構あるのが実情です。
特に当該RCIC系統でのトラブルはBWRにおいて一番頻度が高い事が判っています。
http://www.gengikyo.jp/JohoBunseki/report1.pdf


なお、東電プレスリリース中に何度か書かれている【「運転上の制限」を逸脱】ですが、何かと言えば安全系等の設備が何らかの事情で故障したか起動しないと言った場合(その他も含め下記引用を参照)、その機能が不全でも他の代替設備で補える場合、この逸脱宣言を行って原子炉の運転を継続しながら修理等を行います。
この辺は全て保安規定に定められており、国への報告対象となります。

安全運転を確保するための遵守すべき運転上の制限で、保安規定に定められている。①原子炉熱出力の制限、②原子炉熱的制限値、③原子炉冷却材温度の変化率の制限、④原子炉冷却材の温度と圧力の制限、⑤原子炉冷却材漏えい率の制限、⑥原子炉冷却材中のヨウ素131(I-131)濃度の制限、⑦原子炉冷却材中のヨウ素131濃度の増加量の制限がある。



運転上の制限でググれば・・・・結構多量の各電力会社のプレス報道を見つけることが出来ます。


今回の事象は褒められたものでは無いのですが、大騒ぎすべき事でも有りません。



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【genre : ニュース

tag : 原子力発電所 柏崎刈羽 トラブル

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