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検察の悪夢

丁度連休中に再放送されたドラマ「相棒」を彷彿とさせる案件が持ち上がった。

DNA型不一致、再鑑定で報告=足利事件、再審の公算大-東京高裁 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090508-00000106-jij-soci

 栃木県足利市で1990年、4歳女児が殺害された「足利事件」で殺人などの罪に問われ、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手菅家利和受刑者(62)の再審請求即時抗告審で、同受刑者と女児の下着に付着した体液のDNA型が一致しないとする再鑑定結果がまとまり、東京高裁(矢村宏裁判長)は8日、検察側、弁護側双方に交付した。
 最新の科学鑑定が「不一致」としたことで、無実を訴える菅家受刑者の再審開始が認められる可能性が高まったといえそうだ。
 再鑑定は検察、弁護側がそれぞれ推薦した鑑定人2人が別々に実施。弁護団によると、弁護側推薦の鑑定人は「いかなる偶然性を排除しても(犯人と菅家受刑者が)同一の可能性はあり得ないと言っても過言ではない」とし、検察側推薦の鑑定人も「同一の人に由来しない」と結論付けた。
 検察側推薦の鑑定人は「一致」とした捜査当時の鑑定結果について、「刑事司法に適用する科学技術に達していなかった」と指摘したという。
 高裁は検察、弁護側双方に対し、来月12日までに再鑑定結果についての意見を求めた。弁護団は早急に出所できる方法も検討する。
 再鑑定は今年1月、鑑定人2人が女児の半袖下着を取り分け、別々に作業を開始。下着に残された体液と、菅家受刑者から採取した血液や口内粘膜のDNA型の同一性を調べた。
 下着には第三者のDNAが付着した可能性もあったが、弁護団によると、弁護側推薦の鑑定人は、体液が下着の繊維に染み込んでいることに着目。体液を絞り出すように抽出した上、散らばっていた複数の体液とも比較し、犯人のDNA型を特定したという。

 

この事件、当初から物的証拠は問題のDNA鑑定のみであり、当時の技術からみると非常に危なっかしい事は予想されていた。
事件そのものの経緯は下記リンクが詳しい。
http://yabusaka.moo.jp/ashikaga.htm

冒頭に書いたドラマ「相棒」だが、似ているとするのは「かなり薄弱な証拠」を元に有罪が言い渡されたということ。
当該ドラマは昨年春に放送されたシーズン6の2時間スペシャル「黙示録」。
解雇を恨んだ被疑者が元上司の妻と娘を放火で殺したとして、個人を到底特定できうるものでは無い証拠をもって死刑が確定する。
しかしその死刑囚は獄中で病死してしまう・・・が・・・・と言うもの。詳しくはココ参照


まぁドラマだから断罪する際の判決にはリアルさがまるで無かったのだが、冤罪の恐ろしさを世に問う作品ではあった。
実際前年に発覚した富山の婦女暴行冤罪事件などがこのドラマ制作の引き金になったのでは無いかとも思う。

さて今回の一件、重要なのは弁護側・検察側双方の鑑定が一致していることであるが、証明されたのはあくまでも重要証拠とされた物件の証拠価値が無いと言う事実だけだ。
しかしこの一件では、殆ど唯一の物的証拠であるだけに受刑者の犯罪認定の根本が揺らいだのも間違いない。
今後の行方がどうなるのか判らないが、少なくとも今回の件で重要な事があぶり出されたと思う。
即ち「科学技術は万能では無い」という至極普通の事の再認識であろう。
実際アメリカではこのDNA鑑定の再鑑定で逆転無罪になった死刑囚がゴロゴロ居る程であり、この辺日本も早急な法体系整備が必要なのでは無いかとも思われる。

そう言った面から、先だって被疑者逮捕に至った舞鶴女子高生殺害事件にも影響が出るのでは無いかとも思う。
何せアレも殆ど証拠が無く、非常に不鮮明な防犯ビデオ映像が一番有力と言う有様だからだ。
そのビデオ映像も直接犯罪行為が映っていた訳では無いわけであり・・・・やはりかなり難しい裁判になりそうだ。

なお「相棒」中で触れられていたのが・・・この手の冤罪事件での国家賠償の事。
この手の案件は刑事補償法にて規定されているが・・・・コレがなかなか厳しい。

(補償の内容)
第四条 抑留又は拘禁による補償においては、前条及び次条第二項に規定する場合を除いては、その日数に応じて、一日千円以上一万二千五百円以下の割合による額の補償金を交付する。懲役、禁錮若しくは拘留の執行又は拘置による補償においても、同様である。
2 裁判所は、前項の補償金の額を定めるには、拘束の種類及びその期間の長短、本人が受けた財産上の損失、得るはずであつた利益の喪失、精神上の苦痛及び身体上の損傷並びに警察、検察及び裁判の各機関の故意過失の有無その他一切の事情を考慮しなければならない。
3 死刑の執行による補償においては、三千万円以内で裁判所の相当と認める額の補償金を交付する。ただし、本人の死亡によつて生じた財産上の損失額が証明された場合には、補償金の額は、その損失額に三千万円を加算した額の範囲内とする。
4 裁判所は、前項の補償金の額を定めるには、同項但書の証明された損失額の外、本人の年齢、健康状態、収入能力その他の事情を考慮しなければならない。
5 罰金又は科料の執行による補償においては、すでに徴収した罰金又は科料の額に、これに対する徴収の日の翌日から補償の決定の日までの期間に応じ年五分の割合による金額を加算した額に等しい補償金を交付する。労役場留置の執行をしたときは、第一項の規定を準用する。
6 没収の執行による補償においては、没収物がまだ処分されていないときは、その物を返付し、すでに処分されているときは、その物の時価に等しい額の補償金を交付し、又、徴収した追徴金についてはその額にこれに対する徴収の日の翌日から補償の決定の日までの期間に応じ年五分の割合による金額を加算した額に等しい補償金を交付する。


読めば判るが、間違って死刑が執行された場合でも最高額は3000万円。
富山の案件では1億円余の請求申し立てを行った模様だが・・・・恐らく無理だろう。
当足利事件でも、無罪確定で・・・恐らくは2000万程度になるのでは無いだろうか。


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