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大した案件じゃ無い

今朝見たらYahooのトップページに載ってたが、春先のイリジウム盗難と違ってニュースになる程大した事件じゃ無い。

放射性物質、輸送途中に不明=未開封なら危険性なし-文科省など 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000090-jij-pol

 文部科学省と国土交通省は27日、試薬などに使われる放射性物質リン32の液体約1ミリリットルが入った段ボール箱が、輸送中に所在不明になったと発表した。文科省などによると、リン32は放射線を遮へいする容器に入っており、開封しない限り危険性のないレベルだという。
 文科、国交両省によると、リン32は京都府南丹市の大学が、日本アイソトープ協会に発注したもので、一般的には試薬などに使われるという。


まずリン32とはいかなるモノなのか?
天然のリンは原子量31のものが存在比100%で、これを原子炉にて中性子照射すると(n-γ)反応によりリン32が生成される。
半減期は僅かに 14.28日
放射線は 1.71Mevのベータ線が放出比100%で、γ線は出さない。

従って半減期の10倍経過すると約1/1000に減衰するわけですから、1年もすれば中身はタダの水になってしまいますね。
またこの物件なら完全に開封して飲み込まない限り人体に影響など全く有りません。

さて放射性物質を運搬するのに・・・「段ボール?」・・・と思われるかも知れませんが、実に一般的な事です。
放射性物質の運搬には規定が有りますが、表面線量率と汚染密度に制限があるだけで、容易に壊れない材質ならOK。
今回のリン32はベータ核種であるために、周囲をポリエチレン等で囲ってやれば十分遮蔽が出来ます。
実際読売新聞などの報道ではプラスティック容器に入っていると書かれていますから。

誤配との可能性も指摘されているが、この段ボールは間違いなくL型輸送物でしょう、したがって宅配業者でも運搬できる物件です。
実際私も何度か対比試験体としてアイソトープ協会に線源を発注しましたが、全部段ボール輸送でした。
なお誤配だったとしても段ボールを開封したら「放射性」の表示が有るはずなので、中身まで開封する危険は恐らく無いと思われる。
尤も段ボール箱にはアイソトープ協会のマークが印刷されている筈なんだが。

おおまかな運搬規定は下記を参照下さい。
http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/040226.html


このリン32は一体何に使われるのか?と言えば恐らくはトレーサー利用でしょうね。
半減期が短いですから、送付先での実験もスケジュール立てて居たはずなので、迷惑な話でしょうか。

まぁ故意に強奪されたとかでなければ何れ出てくるはずですが、運搬業者も迂闊なものです。




純ベータ放射体であるリン32ですので、元記事にある遮へいは普通のγ線遮蔽とは異なります。

γ線の場合絶対質量と密度が遮へい能力を決定しますので、通常鉛製の容器が使われます。
他方β線も同じなのですが、急激にβ線を減弱させる物質で遮へいした場合、逆にβ線エネルギーを失う際にエックス線を放出してしまいます。
実際普通のエックス線装置は電子ビームをタングステン等に照射して得ています。

従ってリン32の持つ最大エネルギー1.71Mevのβ線をいきなり鉛等で遮へいするのはかえって二次エックス線を発生させるだけ無益です。
結局ポリエチレンとかアルミニウムなどで囲う方が有益ですね。

リン32の遮へいならアルミで約3ミリ程度、水なら1センチ有れば完全に遮へいできます。
プラスティックなら5~6ミリ程度で十分でしょう。

朝日新聞の記事にはもう少し詳しく載っていました。

微量の放射性物質、配送中紛失 大阪―京都間で行方不明
 国土交通省と文部科学省は27日、実験用の放射性物質リン32の液体1ミリリットルが配送中になくなったと発表した。プラスチック容器(直径5.5センチ、高さ8センチ)を、発泡スチロール製容器と段ボール箱で包んでいた。国内で輸送中の放射性物質の紛失は前例がないという。

 放射性物質は24日、千葉県市原市の日本アイソトープ協会の施設から、京都府南丹市の研究機関あてに発送された。大阪空港まで航空輸送され、宅配業者が25日未明、大阪府豊中市の営業所で下請け業者に配送を依頼したところまでは存在を確認しているが、その後行方不明になったという。

 放射能量は37メガベクレルで、半減期は14.2日。段ボール箱表面の放射線は自然放射線程度という。しかし、のみ込んだ場合は88.8ミリシーベルト被曝(ひばく)する可能性があり、放射線業務従事者の年間被曝線量限度の50ミリシーベルトを超えるという。



記事に有るように放射性物質の絶対量としては「微量」の1ミリキュリー(旧単位)です。
遮へい体としてはクッションも兼ねての発砲スチロールですね。


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tag : 放射性物質

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