再流通は当たり前か
「天洋食品」回収ギョーザ、中国で中毒…現地混入が濃厚に・・・・読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080805-00000061-yom-soci
中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件で、製造元の中国河北省石家荘の「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したギョーザが流通し、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状を起こして、重大な健康被害が出ていたことがわかった。
関係筋が5日明らかにした。これまで日中双方の警察当局がそれぞれ自国内でのメタミドホスの混入を否定してきたが、中国国内で同様の事件が発生したことにより、中国での混入の可能性が強まった。
日本政府は今後、中国公安省に事実確認を要請するとみられ、日中両国の捜査協力がようやく本格化する可能性が出てきた。
関係筋によると、中国側は7月初め、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の直前に、外交ルートを通じて、日本側にこの新事実を通告、中国での混入の可能性を示唆したという。
事件が起きたのは6月中旬。天洋食品が回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を起こし、重大な健康被害が出たという。被害者の人数や症状などは不明だが、千葉県などの事件と同様、ギョーザに含まれていたメタミドホスが原因と特定された。事件後、日本に輸出される前の商品は天洋食品が回収したことになっており、今回、中毒を引き起こした商品が流通した理由やその経路などはわからない。
中国側の混入の可能性が強まったことで、中国の捜査当局は事故と故意による混入の両面で改めて捜査を急ぐ必要に迫られそうだ。
冷凍ギョーザ中毒事件では、千葉、兵庫両県の3家族10人が昨年末から今年1月にかけ、天洋食品製造のギョーザで中毒症状になった。中国側は2月末、「原料、生産工程、輸送過程でメタミドホスが混入された状況は見つかっていない」との見方を表明。これに対し、警察庁は、メタミドホスの成分分析の結果、日本国内にはない不純物が検出されたことなどから、「日本で混入された可能性は極めて低い」との見解を示していた。
まずこの問題、合理的科学捜査を行った日本に対し、メンツ重視の捜査を行った中国だったが、そのメンツ重視が引き起こしたものとも言えよう。
事件発覚で回収された餃子、それが再度流通ルートに乗ってしまったのだが。
中国当局は「毒混入は日本で引き起こされた」との見解を公表。
しかし、安全な筈の餃子が大量に回収された。
安全なものを廃棄するのは勿体ない。
結局横流し的に中国国内流通ルートに流された・・・・と言う案配だろう。
実際、日本国内であっても表面上安全と担当者が考えれば、「消費期限切れ商品の偽装による再流通」と言う案件が絶えないのだから、当局がお墨付きを与えた「安全な餃子」が再流通するのは当たり前の話でしかない。
ましてや利にさとい者ならこんな美味しい案件は無い。
しかしこの案件、そんな事より公表された経緯が気になる。
日本側には既に1ヶ月前にこの事実が伝わっているにもかかわらず一切隠されたまま。
そして中国側に取って一番の重大関心事である北京オリンピック開幕直前に公表された。
何故このタイミングなのだろうか?。
日本からのオリンピック観戦ツアーは大苦戦、先月公表なら更に悪化したのは当然だろう。
その辺への配慮が有ったのか?、それとも事実の裏を確認していたのだろうか?。
まぁもう開幕と言った時期となれば、公表されても今更影響は少ないと見たのだろうか?。
今後この問題の進展は有るだろうが、無為に過ごしてしまった半年は取り戻せない。
余りにも貴重な時間が浪費され、恐らく真相全容が解明される訳では無いだろう。
大減少した中国からの輸入食品、その影響から食糧自給率上昇といった皮肉には笑ってしまうが、果たして今後どう推移していくのでしょうか?。
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