1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

船が山を登れば

来るべきものが来たと言えるのか、遂にGXロケットに引導が渡される事になりそうだ。

日本初官民共同開発・GXロケット中止へ…コストなど問題・・・・読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000026-yom-sci

この問題以前にも取り上げたが、当時の認識が一寸ばかし誤っており、改めて考え直すと日本の宇宙開発自体を取り巻く「船頭ばかりで予算獲得ありき」がやはり最大の問題なんだろう。
当時私が間違っていた認識とは、GXロケット開発難航を受けて「性能が落ちるが早期開発可能の別設計を行う」と言う記事に、何で性能の落ちるものをわざわざ今から開発するのか?だった。
商用ロケットならば設計は保守的であるべきなのだが、その保守的設計のものが性能が落ちる別ロケットだったのだ。

そもそもGXロケットの開発目標は単純明瞭「低価格で打ち上げられる中型ロケット」であった。
しかしながら「多すぎる船頭」の縄張り争いが、打ち上げ成功第一と言うロケットの常識から、商用にあるまじき机上の性能優先に変節したことがゴタゴタの主因となってしまった。
実際今まで及び今後の費やす開発コストが、計画継続とした場合、実機打ち上げ時に「製造・打ち上げ費用に上乗せされる」。
結局膨大な開発コストを背負ったGXロケットを打ち上げると1機150億円近く掛かり、より大型のH-2ロケットにすら価格で負ける。そんなロケットが「商用」となるのか否かはとっくの昔に自明で有った筈だ。

この辺下記を読めば詳細が判る。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/matsuura/space/080128_gxrocket1/

さて開発中止としても問題は「その後をどうする」である。
IHIが投じた開発費は500億、開発が拗れた原因の大半が官側にあるのは明白であり、この損失をどの程度補填するのかが焦点となろう。しかしそいつは単なるゼニの問題で、一応初期実験成功までこぎ着けたLNGエンジンをどうするのか?の方が問題である。
上の引用記事著者は別記事で「一貫性の無い開発及び目的こそ問題」としているが、GXロケットはまさにその象徴とも言えそうだ。
少なくともこのLNGエンジンに利点が有るからこそ開発計画を立ち上げた訳である。そして難航したのも基礎的研究をすっとばした無理な計画に有った。
壮大な無駄となったが、現計画が有る意味基礎研究であったと諦め、成果が上がりつつある基礎研究は継続すべきである。報道記事では「不急の研究を行う余裕はない」と否定的な指摘をする関係者も居るようだが、日本の研究環境にありがちな成果主義の弊害である。兎角研究者は派手な成功を目指すものだが、基礎研究の積み重ねこそ大きな成果を生む土台である。
世界に例のない新型ロケットで有るが故に簡単に捨て去って良いものでは無い。
ましてや開発初期からアメリカが成果を寄越せと迫っている、完全計画廃棄ともなればその圧力は高くなるだろう。


スポンサーサイト

【theme : 宇宙・科学・技術
【genre : 学問・文化・芸術

tag : 宇宙開発 GXロケット

⇒comment

Secret

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

レイニー

  • Author:レイニー
  • 何にでも興味を示し、面白いと思ったらトコトン嵌る凝り性なおっちゃんです。
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
フリーエリア
blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。