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ささいな事だが

原発反対運動において、「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」と言う団体がある。
運動そのものは実に結構なことであり別に否定はしないが、そのHP内に些か気になる文章が存在する。
同団体のHP下部に資料庫とされる中に「東京電力柏崎刈羽原子力発電所の管理区域内廃棄物の管理はズサン」と題されたものがそれだ。

内容は読んで見れば判るが・・・・果たしてこの主張は全部真っ当なものか?疑問に思わざるを得ない。

この問題、管理区域内作業で出た残材や残り資材をどの様に定義するか?が曖昧な点が双方の主張が噛み合わない理由であり、双方とも多少強引な結論を引きだしていると思われる。


◆まず第一に、管理区域から物を持ち出すことの正否は・・・・
法律上、基準以下の汚染範囲内ならば「管理区域外への搬出は認められています」。
その基準は4.0ベクレル/cm2ですが、実際の運用基準はその1/10とされ・・・・かつ実際に汚染があれば許可されません。即ち「検出限界未満」に近い運用がなされています。
しかし「検出限界未満」は決してゼロでは無い訳で、このレベルなら例え飲み込もうが実務上無害との判断であるからです。
一切出すなと言う主張ならば判りますが、そうすれば人間すら管理区域から出られません。
従って「汚染の有無を確認された物品の搬出」は正当な行為と言えます。


◆次に作業資材は全てゴミなのか?
現場内では必要に応じて足場等が設置されます、工事が終われば当然解体され・・・・汚染チェック後に搬出されます。
又、工具や消耗品なども工事終了後には同様に処置されます。
但し物件が汚染区域で使われた物は・・・・余程の事が無い限り搬出される事は有りません。
さてこの様に搬出される資材は全てゴミなのか?と言えばケースバイケースであり、有る意味ゴミ同然のものも混じっている可能性は否定できません。
しかしながら・・・・電力側がノーチェックで行う事は有り得ません。
なお、四国電力では経費削減もあり、現場内での使用工具の大半が四国電力供与となってます、工事後には汚染チェックし、管理区域内専用資材置き場で管理され再使用されます。


◆搬出手順はどうなっているのか?
物品を搬出する場合には次の2種類の方法が有ります。
1.手荷物として汚染検査所にてサーベイ後に持ち出す。
 体表面汚染モニタが設置されている退出場所に物品汚染検査機器が設置されています、この機械で計れてOKなものは持ち出せますが、大きすぎる物等制限が当然あります。
2.各建家搬出口から搬出する。
 東電の例では、工事会社担当放射線管理員による汚染チェック後に搬出許可を東電に書面申請。
 当日東電放射線管理員(例外なく子会社等の委託先放射線管理員だが)による汚染チェック。
 OKならば搬出口の開閉を委託されたガードマンがカギを開けて・・・・搬出。
 なお四国電力では電力社員放射線管理員が実際に自らサーベイしてます。

以上から作業員が勝手に物品を持ち出すことは非常に困難な事が判ります。


よって、この問題ではこの搬出サーベイが妥当か?否かに全てが掛かっています。
では私の見解はどうか?と言えば・・・・「東電のチェックは甘い」と思います。

前もって申請され決められた時間である搬出時間の直前に東電側放射線管理員がやってきて、かなり適当に汚染チェックをやっているのが実状だと思います。

しかしながら工事会社側の放射線管理員側から見れば、東電側で万一汚染が確認された場合に問題となりますので・・・・もう少し真面目にやっているとは思います。
とは言え、四国電力でのチェックと比べると・・・・雲泥の差であることは明瞭です。
例えば足場板100枚を搬出するとして5人でサーベイしたら、恐らく東電では20分掛かりませんが、四国電力なら優に2時間以上は掛かるものと覚悟した方が良いと思います。

但し、サーベイメータは結構敏感であるため、法律制限以上の汚染物が見逃される事はそうそう有りません。従って局部的には不都合が有っても全体を見れば特に問題が大きい訳では無さそうです。


さて当該問題は新聞記事にもなっていますが、その中で注目したいのが搬出した物品を外部で焼却し、そしてその焼却炉から採取した試料からコバルト60が検出された事です。

では検出された汚染は問題なのか?
当該サンプルの分析値は0.0774ベクレル/キログラムでした。
この汚染濃度はどんなものなのでしょうか。
搬出基準の法律上限が4.0ベクレル/cm2であると前述しました、とすると当該レベルの汚染スポット1cm2を持った物品が焼却された場合を考えると・・・・約50キログラムの灰に拡散したと言えます。

一方現在廃止されているが、過去には許容濃度(水中)としてコバルトの水中濃度は約10ベクレル/mlとされていました。一般排水への放出制限はこの値の1/10です。
即ち1000ベクレル/キログラム未満の汚染水は環境放出が法律上許可されています・・・・原発や再処理工場での廃液などは・・・・・このレベルより遥かに低いレベルであることは当然です。
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但し再処理工場については不満が有ります。
現状実用化の目処が付いた筈のトリチウム・希ガス成分除去技術が「敢えて無視された」点です。
この辺・・・・何らかの圧力に屈したのでは無いかと私は疑っています。
少なくとも技術的・採算的に可能な努力を惜しむことは、原子力防護の概念である「合理的に達成され得る限り被ばくを低減する」と言う思想と相反するからです。
-----------------

これから見れば・・・・東電側での回答である「基準以下の汚染物が搬出・焼却されたものが偶然検出された」とほぼ認定しても差し支えないだろうし、実際検出された汚染が直ちに危険であるとのレベルでは全くないのも判別できます。

但し本来管理区域内で処分するのが妥当な物件が搬出されるのは問題です、従って搬出時の可能不可能判別をもっと細かく定める必要が有ろうかとも思います。東電側が善処する・・・・とも受け取れる返答はこの辺りの問題についてでしょう。

結局、搬出された物品が廃棄されても「汚染されたゴミ」と早とちりしない・させない配慮が不可欠だと思います。
又・・・・問題だぁ~と騒ぐ前に、その事例の内容を良く検討すべきだろうと思います。


例えば現在中国製ギョーザの毒物混入問題が世間を騒がせています。
人間に健康被害を及ぼす濃度は問題ですが、では農薬は全てが悪であるかと言えば・・・・違うでしょう。
例え国産であろうが残留農薬が存在するモノは幾らでも見つかります、決して国産=無農薬ではありません。
ましてや有機野菜として出回っているものでも・・・・調べれば完全無欠のゼロではありえません。

今回題材にした事例でいけば・・・・その様な状況下で残留農薬を本当にゼロにしろって運動するのと同じ。
その様な運動が価値を得るとは到底思えないのが私の感想です。


※先日イタリアでコバルト60含有の鋼材が発見されたとの記事が有りました。
中国産の鋼材が原因ですが、この例は上記とは全く違う事例です。
この手の鋼材にコバルト60が混入することは・・・・有ってはいけない事ですが・・・・結構事例が有ります。
30年以上前に米国でも発生しましたが、レストランで製品として使われていたイスやテーブルに加工されていました。
たまたまサーベイメーターの電源を切り忘れた人がそのレストランに入って発覚したのです。
又15年程前には台湾でマンションの鉄筋にコバルト60が混入した事例も有ります。

これらは例外なく同じ原因で「非破壊検査用のコバルト60線源が誤って原料に混入した」です。

コバルト60は半減期5.7年ですから、製造から数年経つと能力が落ち、結局新しいものと入れ替えになります。
日本での運用では大抵の場合旧単位10キュリーの線源ですが、半分の能力に落ちたとしても、まだまだ線源としては強力であり、この線源から1mの地点に1時間滞在したら・・・・凡そ60ミリシーベルト・・・・職業人の年間限度値の3倍の被ばくをもたらします。

日本では使用済みの線源は回収されて厳重に管理されますが、その辺甘い管理を行うと・・・・スクラップとしてくず鉄屋に引き渡される場合が有り、結果として上のような事態を引き起こします。

今回の事例でも・・・・やっぱり中国の管理体制ってのは信用しづらいでしょうかね?




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【theme : 環境問題
【genre : ニュース

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Secret

おっしゃる通りで、完全な無農薬野菜なんてありません。
うちは、無農薬有機栽培の野菜を作ってますが、周りの農家から飛んでくる農薬や井戸水に含まれた農薬などがありますので、完全ではありません。
肥料に時々鶏糞を混ぜますが、出所がしっかりした自然派の養鶏場から買ってもやはり何かしらは混じっている。

それから、ここでだから言いますが!街で売っている無農薬野菜ってまずほとんど無農薬ではありません。
絶対にかけてます。
初期段階とかにね。
でないと、あんな野菜は出来ません。
有機栽培もそう!脇が甘い!!!薬まみれの鶏糞や牛糞混ぜて!何所が有機栽培かよ!石灰使っておきながら何所が有機栽培だ!!

それから、最近葉っぱのついた人参とか大根とか!キャベツを売ってて、「わ~葉っぱが綺麗から安全ね~」って思うのでしょうが、葉っぱが綺麗って事は、農薬かかってるって事!
だから、私は挑戦し続けています。
無農薬有機栽培の野菜の生産販売に~!

おっと・・・すみません・・・原発の話より野菜の話の方がエキサイトするもので・・・。
えっと、何をどうしようが!放射性廃棄物を産み続ける原発は、今でも完全に反対です。
外に漏れるとか漏れないとかの以前の問題です。
子々孫々にまで負担を残すエネルギーですから。
レイニーさん、すみません。

遠慮は無用です

とっちゃんさん今日は。

野菜というか農産物における化学物質の使用は・・・・仕方ない面が有ります。
ご指摘の様に、消費者にとって「見た目が全て」って風潮がそうさせる訳ですから。
規格通りの農産品・・・・工業製品じゃあるまいに、本来あり得る筈もないことを我々は選択してきた結果に過ぎません。

とっちゃんさんは理想に近い有機野菜作りに励まれているとのこと、その価値を正しく理解されるユーザーが増えること祈っています。

原発については、とっちゃんさんの立場は承知しておりますし、何といっても原発推進が無条件に正しいなんて私ですら思っていませんから、ナンボでも文句付けて下さい(苦笑)。
ただ、反対のために捏造や欺瞞を持ち込むのは禁じ手であり、捕鯨反対の為にテロまがいの行為を行うのと本質的には何も変わらない・・・・ってのを本文で私は言いたかったのです。

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