1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

有る意味最悪の事故隠蔽

北陸電力が今回公表した事故、反応度事故だから実害が全くなかったとは言え原子炉の事故としては極めて重大な事故の一つだ。メディアは盛んに「臨界事故」と報道するが今回は違う。

http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/06010103_1.html

この点新聞やTVは使う言葉の正確性より「衝撃度」を優先するようで、原子力船むつ で起こった時は
正しくは「想定以上の中性子線漏洩現象」であったのが報道では「放射能漏れ」だった。


さて今回公表された新聞記事に依れば

CRの緊急挿入試験実施
誤操作で3本のCRが炉内より逸脱
緊急挿入措置取るも挿入できず
炉内が臨界持続状態に陥る
弁操作でCRを挿入、反応止まる。

当該原子炉は定期検査中であり、原子炉容器上蓋は取り外し中であった。

以上からこの事故の概要は直ぐに判る。

まず実施した試験は義務づけられた正当な試験であり、チェリノブイリでやった様な
不法な試験をやろうとした訳では無い。実際運転中は必ず決められた頻度でやっている。
この点はまず理解しておく必要がある。

事故の内容に踏み込む前にCRDと言う機器について解説する。なお当該原子炉はABWRでは無いので従来型CRDを使っているのでその線で解説する。

CRD(制御棒駆動装置)はBWRの制御で一番重要な役目を持っている。従ってこのCRDには挿入と言う機能については3通りの駆動方法が取り入れられている。
1 通常時はピストン駆動による水圧をCRDまで配管供給し、CRDの上下をコントロールする。
2 万が一にも上記通常挿入が出来ない場合、ピストンに専用窒素ガスタンク(CRD1本に1個専用)からエア圧を加えピストンを動かし水圧を加える。
3 上記2つとも動かない場合、CRD駆動側に炉水を導入し炉内圧力でCRD内部ピストンを動かす。

さて、今回の事故では定期検査中であるため、まず3番目の駆動方法はそもそも取れない、また定期検査中であるために1、2番目の機器が検査中で有った可能性がある。
従って本来動かしてはいけない操作禁止タグが取り付けられたCRDを誤操作した可能性が非常に高い。

またCRは燃料集合体4本につき1本存在するが、引き抜けば臨界となりうる「隣り合ったCR引き抜き」には元々制御信号が働き動作禁止となるはずだ。

以上から今回の事故は、通常操作での引き抜きでは無く、操作禁止行為を行った事によるものと思われる。
そう言う意味合いで今回の事故報道は極めて大きな問題を孕んでいる。
初期報道内容以外に何か他に有るだろう。北陸電力は徹底調査し全てをさらけ出す必要が有る。

此処までは昨夜の内に下書きしたものだが、その後の報道で以下の事実が判明した。
試験に対する操作手順書で誤記載があった
更に運転員による誤操作が加わわった
そして上記CRD動作法の2番目である窒素ガスがタンクに注入されていなかった。

即ち3通りある操作方法の内2つは働かない状態で試験を行った訳だ。
これじゃ異常事態になってもどないもなりませんな。


反応度事故は原発にとって最悪の事故の一つだ、こいつを隠蔽したのは悪質極まりない。


スポンサーサイト

⇒comment

Secret

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

レイニー

  • Author:レイニー
  • 何にでも興味を示し、面白いと思ったらトコトン嵌る凝り性なおっちゃんです。
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
フリーエリア
blogram投票ボタン
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。